ferret One 操作マニュアル〜イベント設定〜

CVRを上げたいと思っても、ただPV数とCV数を見ているだけでは、筋の良い分析や仮説立てはできません。
こちらのページでは、サイト分析の精度を高める、ferret Oneのイベント機能について紹介します。

このページを読んでわかること

イベント設定機能の概要

イベント設定の概要について解説します。何のための機能で、どのような課題に役立つのかを紹介します。

イベント設定機能の利用例

イベント設定機能の活用方法について、サイト分析のユースケースとともに解説します。

イベント機能の注意点

サイトの分析に役立つ外部サービスをはじめとした、サイト公開後に設定を推奨する作業について解説します。

01.イベント設定機能の概要

ユーザーがCV(フォーム送信)に繋がるリンクをクリックする行動をとることを、サイト分析の専門用語で「イベントが発生する」といいます。

イベント設定機能とは、この「誰が・どのリンクを・どのくらいクリックしたか」のイベントを自動で集計・一覧化してくれる機能です。

例えば、「Aのリンクをクリックしたユーザーには、A’というイベントが発生したとみなす」「Bのリンクをクリックしたユーザーには、B’というイベントが発生したとみなす」という風に、リンク(ボタンや画像、テキストなど)ごとに異なる名前を付けていきます。

各イベントの発生数は、レポートとして見ることができます。
CVの手前のアクションが可視化されるので、離脱ポイントやCVに多く繋がっている導線が分かり、サイト改善策に役立てることができます。

イベント機能の概要
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02.イベント設定機能のメリット

イベント設定機能の一番のメリットは、
「より細かなサイト分析ができ、改善に活かせる」ことです。

デフォルトで計測されているユーザーの行動は「CV(フォーム通過)」のみですが、CVより細かい単位でのユーザー行動(ページ離脱や遷移)を可視化できます。

離脱要因の仮説の精度が上がるので、サイト改善を正しい方向に導いてくれます。

ポピュラーなサイト分析ツールに「ヒートマップ」という種類のツールがありますが、ヒートマップをわざわざ導入せずとも、このイベント設定機能で大部分はまかなえます。

イベントレポートの見本
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03.イベントの設定方法

イベント設定画面の操作方法

  • イベント一覧・イベント名:「イベントを選択」をクリックすると、既存のイベント一覧が選択肢で出てきます。イベント名を選択すると、その右の「イベント名」の欄に自動で入力されます。
  • 新規作成:新規でイベントを作成したい場合は、「新規作成」をクリックします。「イベント名」の欄に任意のイベント名を入力すれば、新規イベントとして作成がされます。
  • アクション名:初期値の「Click」が入っていれば問題ございません。
  • ラベル(任意):1イベントをより細かくカテゴライズしたい時に設定します。使い方は後述します。

イベント設定画面
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04.活用事例

活用事例 01

ナビのCTAを差し替える是非の判断に

このサポートコンテンツサイトもferret Oneで作っておりますが、ナビのボタンの配置を考える中で「ログインボタンは本当に押されているのか?なくしてもいいのでは?」と思い、イベント発生数を確認。

結果、1カ月で247回クリックされており、ナビのボタンの中でダントツであることが分かりました。他のボタンも一定数イベントが発生していたことから、どれも皆様にとって重要な導線であることが分かり、全て残そうという判断になりました。

  <ナビのCTAに設定したイベント一覧>

CTA イベント名 ラベル名
ヘルプページ 共通ナビ ヘルプ
ferret Oneにログイン  共通ナビ ferret Oneログイン
お問い合わせ  共通ナビ お問い合わせ
活用事例 02

ブログ記事のCTAを比較→クリック率の高い方を採用

ブログ記事からのCVを増やすために、適切な受け皿となるCVポイントが何かを検証。

期間別に異なるCTA(とイベント)を設置し、1カ月ごとにクリックイベントの発生数/率を取りました。

数値の良かった方をCVポイントとして置くことで、リード獲得の底上げに貢献しました。

活用事例 03

TOPページに、解決課題の選択肢を複数並列→クリックの多い選択肢のコンテンツを拡充

イベント機能の応用的な使い方です。
顧客課題やソリューションなど、ニーズの大小を比較検証したい選択肢をよく見られるページに並べます。イベント発生数の大小=ニーズの大小であると仮説立て、注力コンテンツのテーマを決めたり、営業のフォローを優先するといった方針決めに活用しました。

05.利用における注意点

ferret Oneの仕様として、イベント名とイベントラベル名は、削除および名前の変更を後からすることができません。

これからイベント設定機能を運用される方は、あらかじめ命名規則を決めた上でイベントの運用を始めることをお勧めいたします。

06.イベントの命名規則についてのアドバイス

イベントレポートが直感的に見やすく運用できるよう、おすすめのイベント命名規則について、いくつか事例を紹介します。

Case❶
1CVポイントに対し、どのページからの流入が多いか分析したい場合

イベント名CVポイントの名前を・ラベル遷移元となるページ名・ページ内のCTAの位置を入れるレギュレーションです。
重要なCVポイントである「お問い合わせ」「サービス資料」「トライアル」などのCTAのイベント設置におすすめです。

設置ページ CTAの遷移先 イベント名 ラベル名
 A社導入事例 サービス資料DLページ  サービス資料DL 事例A社
 A社導入事例 デモ申し込みページ   デモ申し込み 事例A社 
TOPページ サービス資料DLページ  サービス資料DL TOP_FV
TOPページ サービス資料DLページ サービス資料DL TOP_中腹
TOPページ  サービス資料DLページ サービス資料DL TOP_最下部

Case❷
1ページに多数のCVポイントがあり、どのページへの遷移が多いか分析したい場合

イベント名ページ名の名前ラベル遷移先となるページ名(資料名)を入れる形です。
資料一覧ページのCTAのイベント設置におすすめです。

設置ページ CTAの遷移先 イベント名 ラベル名
 資料一覧ページ AホワイトペーパーのDLページ  資料一覧ページ WP_A
 資料一覧ページ BホワイトペーパーのDLページ   資料一覧ページ WP_B 
 資料一覧ページ CホワイトペーパーのDLページ  資料一覧ページ WP_C
 資料一覧ページ DホワイトペーパーのDLページ   資料一覧ページ WP_D

よくあるご質問

コンバージョンとイベントは、どのように使い分ければいいでしょうか?

下記のFAQが参考になるかと思いますので、ご覧ください。

コンバージョンページ、イベントはどのように使い分ければいいですか?

「CTAのクリックイベントとして計測」とは何ですか?どういうときに設定すべきですか?

LPの編集時に利用する機能で、イベントよりも特に指標として追いかけたい時(別ページへの遷移率を追いかけたい場合など)に利用します。CTAクリックイベントとして指定すると、キャンペーン一覧で数値を確認することが可能です。

イベントの「アクション名」とは何ですか?どういうときに設定すべきですか?

ラベルに似た機能で、「イベント」「ラベル」に加えもう一つのディメンションで細分化したいときに使うのがおすすめです。初期値は「click」という値で入っていますが、「DL」「メールCV」などの値を入れて使うことがあります。Googleアナリティクスのイベント機能に、「ラベル」「カテゴリ」「アクション」の3種類の区分けがあるのと近しい役割です。

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操作に困ったときは、下記の資料・ヘルプページをご用意しています。
テクニカルサポートも対応しておりますので、ぜひご活用くださいませ。

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