ユーザーがCV(フォーム送信)に繋がるリンクをクリックする行動をとることを、サイト分析の専門用語で「イベントが発生する」といいます。
イベント設定機能とは、この「誰が・どのリンクを・どのくらいクリックしたか」のイベントを自動で集計・一覧化してくれる機能です。
例えば、「Aのリンクをクリックしたユーザーには、A’というイベントが発生したとみなす」「Bのリンクをクリックしたユーザーには、B’というイベントが発生したとみなす」という風に、リンク(ボタンや画像、テキストなど)ごとに異なる名前を付けていきます。
各イベントの発生数は、レポートとして見ることができます。
CVの手前のアクションが可視化されるので、離脱ポイントやCVに多く繋がっている導線が分かり、サイト改善策に役立てることができます。
イベント設定画面の操作方法
活用事例 | 01 |
このサポートコンテンツサイトもferret Oneで作っておりますが、ナビのボタンの配置を考える中で「ログインボタンは本当に押されているのか?なくしてもいいのでは?」と思い、イベント発生数を確認。
結果、1カ月で247回クリックされており、ナビのボタンの中でダントツであることが分かりました。他のボタンも一定数イベントが発生していたことから、どれも皆様にとって重要な導線であることが分かり、全て残そうという判断になりました。
<ナビのCTAに設定したイベント一覧>
CTA | イベント名 | ラベル名 |
ヘルプページ | 共通ナビ | ヘルプ |
ferret Oneにログイン | 共通ナビ | ferret Oneログイン |
お問い合わせ | 共通ナビ | お問い合わせ |
活用事例 | 02 |
ブログ記事からのCVを増やすために、適切な受け皿となるCVポイントが何かを検証。
期間別に異なるCTA(とイベント)を設置し、1カ月ごとにクリックイベントの発生数/率を取りました。
数値の良かった方をCVポイントとして置くことで、リード獲得の底上げに貢献しました。
活用事例 | 03 |
イベント機能の応用的な使い方です。
顧客課題やソリューションなど、ニーズの大小を比較検証したい選択肢をよく見られるページに並べます。イベント発生数の大小=ニーズの大小であると仮説立て、注力コンテンツのテーマを決めたり、営業のフォローを優先するといった方針決めに活用しました。
ferret Oneの仕様として、イベント名とイベントラベル名は、削除および名前の変更を後からすることができません。
これからイベント設定機能を運用される方は、あらかじめ命名規則を決めた上でイベントの運用を始めることをお勧めいたします。
イベントレポートが直感的に見やすく運用できるよう、おすすめのイベント命名規則について、いくつか事例を紹介します。
イベント名にCVポイントの名前を・ラベルに遷移元となるページ名・ページ内のCTAの位置を入れるレギュレーションです。
重要なCVポイントである「お問い合わせ」「サービス資料」「トライアル」などのCTAのイベント設置におすすめです。
設置ページ | CTAの遷移先 | イベント名 | ラベル名 |
A社導入事例 | サービス資料DLページ | サービス資料DL | 事例A社 |
A社導入事例 | デモ申し込みページ | デモ申し込み | 事例A社 |
TOPページ | サービス資料DLページ | サービス資料DL | TOP_FV |
TOPページ | サービス資料DLページ | サービス資料DL | TOP_中腹 |
TOPページ | サービス資料DLページ | サービス資料DL | TOP_最下部 |
イベント名にページ名の名前を、ラベルに遷移先となるページ名(資料名)を入れる形です。
資料一覧ページのCTAのイベント設置におすすめです。
設置ページ | CTAの遷移先 | イベント名 | ラベル名 |
資料一覧ページ | AホワイトペーパーのDLページ | 資料一覧ページ | WP_A |
資料一覧ページ | BホワイトペーパーのDLページ | 資料一覧ページ | WP_B |
資料一覧ページ | CホワイトペーパーのDLページ | 資料一覧ページ | WP_C |
資料一覧ページ | DホワイトペーパーのDLページ | 資料一覧ページ | WP_D |
コンバージョンとイベントは、どのように使い分ければいいでしょうか?
下記のFAQが参考になるかと思いますので、ご覧ください。
「CTAのクリックイベントとして計測」とは何ですか?どういうときに設定すべきですか?
LPの編集時に利用する機能で、イベントよりも特に指標として追いかけたい時(別ページへの遷移率を追いかけたい場合など)に利用します。CTAクリックイベントとして指定すると、キャンペーン一覧で数値を確認することが可能です。
イベントの「アクション名」とは何ですか?どういうときに設定すべきですか?
ラベルに似た機能で、「イベント」「ラベル」に加えもう一つのディメンションで細分化したいときに使うのがおすすめです。初期値は「click」という値で入っていますが、「DL」「メールCV」などの値を入れて使うことがあります。Googleアナリティクスのイベント機能に、「ラベル」「カテゴリ」「アクション」の3種類の区分けがあるのと近しい役割です。
操作に困ったときは、下記の資料・ヘルプページをご用意しています。
テクニカルサポートも対応しておりますので、ぜひご活用くださいませ。
ヘルプページを確認する
操作マニュアルを確認する