ferret One サクセスパック導入事例

サクセスパックがなかったら、施策は行き当たりばったりのままだった…
伴走サポートの成功事例

法人の電気料金・電気使用量・電気使用効率の最適解を導き出す「クラウドシリーズ」を展開されている、エネクラウド株式会社さま。
マーケティングの強化を目的としてferret Oneの「サクセスパック」を導入いただき、CVRが2.3倍・ROASが130%に改善しました。

本記事では、サービス利用前の課題や、「サクセスパック」メニューによって得られた学び・知見について、同社マーケティング部長の橋詰さんにお話を伺いました。

エネクラウド株式会社 マーケティング部 部長  橋詰 慎一郎氏

ミスミで生産間接材部品のカタログ販売を通じてBtoBマーケティングに出会い、新規事業開発を経験。その後、スポーツクラブ運営のルネサンスやバリューHRでBtoBマーケティング、新規事業を担当し、保険見直し本舗ではBtoCマーケティングを手掛ける。
2021年エネクラウド入社後、BtoBマーケティングのデジタル化を実感しつつ、組織立ち上げから施策実行まで広範囲を担当。外部リソース活用を進めながら、最適なマーケティング運営を模索中。コーヒーとアメフトを愛する二児の父。

社名・サービス     エネクラウド株式会社
事業内容 法人のお客さまの電気料金、電気使用量、電気使用効率の最適解を導き出すクラウドサービスを運営
従業員数 50 名
ferret Oneで運営しているWebサイト https://service.enecloud.co.jp/

サクセスパック導入前の、施策実行の課題

─ferret Oneを導入される前の、施策実行の課題を教えてください。

橋詰さん:正直な話、ferret Oneを導入する前は、マーケティングの施策を戦略的に進めていたとは言い難い状態でした。当時、弊社のサイトはコーポレートサイトとサービスサイトが一体化していて、ターゲットの明確な切り分けができていなかったんです。その影響で、施策の実行スピードがとにかく遅かった。

さらに、マーケティングの専門担当者が不在だったこともあり、「SEOのためにコラムを書いたほうがいいですよ」と言われたらとりあえず作る、「リスティング広告をやったほうがいい」と言われたら出稿する。その流れでタクシー広告をやったこともありました。でもどの施策が本当に有効だったのか、定量的に評価する仕組みがなかったので、振り返りもほとんどできていなかったんです。

そんな状態で「マーケティングをちゃんと強化しよう」となったタイミングで、ferret Oneのツールとサクセスパックを導入しました。

サクセスパックの実施内容

─サクセスパックによって、どのような変化がありましたか?

橋詰さん:まず最大の変化は、施策の成果が定量的に見えるようになったことです。それまでは、施策を実行しても「本当に効果が出ているのか?」と不安を感じていましたが、数値を毎月報告してもらうことで、何が良かったのか、何が改善すべき点だったのかを振り返ることができました。

もとより、定期的に数値を振り返る時間を持てるようになったことそのものが大きかったです。忙しいと「ちゃんと振り返りをしよう」と頭では思いつつも、どうしても他の業務が優先されてしまいがちです。サクセスパックがあることで、半ば強制的に定期レビューの時間が設けられるので、その時間を確保せざるを得ない。これが思った以上に大きなポイントでした。

ツールもferret Oneなので、改善策を即座にサイトに反映できるようになった点も良かったです。無駄な時間を省け、スピード感を持って施策を進めることができました。

─サイトの数値報告や改善提案以外で、どのようなことを支援してくれましたか?

橋詰さん:マーケティングを本格的に進めるとなると、「何を優先して取り組むべきか?」という課題が常につきまといます。1つ目に、やれていないことが多かったので「まず何からやるべきか?」の施策の優先順位をアドバイスしていただきました。その時の事業のフェーズや方針に応じて、柔軟に。施策を実現するためのferret Oneの新機能やプランの提案も行ってくれました。

2つ目に、新しい施策の実行や追加リソースの調達を社内で上申するための情報提供もしていただきました。

新しい施策を実行する際に、一番のハードルになるのは「社内の合意を得ること」です。例えばホワイトペーパーを作成するにしても、メルマガの配信を強化するにしても、「なぜそれをやる必要があるのか?」という論理や根拠が求められます。そこに対して、ferret OneのCS担当者から他社の成功事例や業界のデータなどを提供してもらえたので、社内の稟議を通しやすかったんです。

社内の意思決定者にとっては、「この施策が本当に効果があるのか?」という点が気になるものですし、自社での成功実績がないものに対しては慎重になりがちです。だからこそ、過去の実績データや類似企業の成果を示してもらえることは、非常に重要でした。

実際、25年1月のferret Oneのユーザー会に参加した際にも、「社内の理解を得るのが大変」という声をよく耳にしました。マーケティング施策をやりたくても、社内の説得に時間がかかってしまい、思うように進められない企業は多いんですよね。そういう点で、ferret Oneのサクセスパックは、ただの支援以上に「社内を動かすための伴走者」という役割を果たしてくれたと思います。

これは私自身感じていることですが、マーケティングの成功には「施策の実行」だけでなく、「社内調整力」が不可欠です。その点サクセスパックが提供してくれた情報やサポートは、実際の施策を進める上で非常に大きな意味を持っていました。

ユーザー会の最後にも、大事なのは「熱量と社内調整力」と熱弁されていました

社内での合意形成を進める上で意識したポイントはありますか?

橋詰さん:社内での合意形成を進める時に意識したのが「人件費との比較」です。
マーケティング施策を進めるときに、「これをやるのに人を雇うべきか、それとも外部に委託すべきか?」という視点を持っていました。

例えば電子サインのサービスを提供している会社が「手書きサインと電子サインではどれだけコストが違うか?」をデータで示して稟議を通しやすくするのと同じように、マーケティング施策も「内製と外注でどちらが合理的か?」という論理を明確にする必要があります。

人件費との比較でいうと、ferret Oneではサクセスパックで提案を受けた施策の一部をマーケティングサポーターさん(以下マケサポ)に委託しています。そうすることで、施策の回転率が格段に上がりました。マケサポの方はferret Oneに習熟しているだけでなく、マーケティングのプロフェッショナルでもあるので、施策の筋も手際も良い。教育コストがかからないというのも大きなメリットでしたね。

ベーシックさんとのやり取りは非常にスムーズで、無駄な気を遣うことなく、シンプルに「良い施策をどう実行するか?」に集中できる関係性を築けました。これは、外部支援を活用するうえでの大きな価値だと感じています。

広告からSEO主体のコンテンツ施策へ

─サクセスパックでの提案を受け、広告中心の施策からコンテンツ中心の施策に舵を切ったと聞きました。どういった経緯があったのでしょうか?

橋詰さん:広告中心の施策からコンテンツ主体のマーケティングに切り替えたのは、シンプルに「コンテンツは資産になる」と確信したからです。広告は、出稿している間は成果が出ますが、予算を止めた瞬間に効果がゼロになります。いわば「使い切りの施策」なんですよね。アウトバウンドの営業も同様です。

一方SEOやコンテンツマーケティングは、一度作ったものが資産として積み上がり、時間が経つにつれて価値を生み続ける。そこに大きな違いがあると考えました。

象徴的な出来事に、競合分析をしてもらった企業が不祥事を起こして、株価が大幅に下落するということがありました。当然、ブランド価値も毀損し、企業としては厳しい状況だったはずです。

ところが、SEOツールで流入データを見てみると、その会社のオーガニック流入はほとんど変わっていなかったんですよ。株価が下がっても、SEOで獲得している流入は減らない。つまりコンテンツの価値は、会社のブランドや外的要因などのリスクに左右されにくいということです。これでコンテンツの資産性を強く実感しました。

私は普段から「緊急ではないけれど重要なことに取り組むべきだ」と社内でよく話しています。『星の王子さま』じゃないですが、本当に大事なものは目に見えないものなんですよね。短期的な成果がすぐに見える広告は、一見すると「やっている感」がありますが、それだけに頼っていると、長期的なマーケティングの土台が築けない。

結果として、コンテンツマーケティングにシフトしたことで、短期的な広告頼りの施策から脱却し、持続的にリードを獲得できるマーケティング基盤を築くことができました。

サクセスパック導入後の成果

─ferret Oneの導入後、どのような成果が出ましたか?

橋詰さん:ferret Oneを導入してから、マーケティングの成果は明確に改善しました。リードの獲得数も安定して増加し、1年ちょっとで計250件のリードを獲得できるようになりました。CVRも2.3倍に向上しています。広告主体でやっていた時は0.33%と低迷していたんですが、コンテンツ主体の方針に変えたことで、0.77%まで上がりました。月によっては1%を超えることも出てきていて、確実に成果が出ています。

何より大きかったのは、広告費を削減しながら売上を伸ばせたことですね。広告費の負担を減らしつつ、継続的にリードを獲得できる仕組みが作れたことで、ROAS(広告の費用対効果)が20%から130%まで向上しました。

施策の成果が数値として見えることで、社内でもマーケティングの重要性がより理解されるようになりました。以前は「本当にこの施策に意味があるの?」という疑問が出ることもありましたが、今は「この施策をやったことでCVRがどれだけ上がった」といったデータが示せるので、社内の合意形成もしやすくなりましたね。

成果が出るまでの取り組みの具体的な内容については、25年1月のユーザー会で橋詰さんが講演いただいた、以下のイベントレポートをご覧ください!

─もしサクセスパックがなかったら今の状況はどうなっていたと思いますか?

橋詰さん:間違いなく今のような成果は出ていなかったと思います。特に流入数やCVの改善には、大きな差があったはずです。例えば、コンテンツの質を高めるために取り組んだホワイトペーパーや導入事例の作成、SEO記事やメルマガ配信など、サクセスパックを通じて得られた知見やアドバイスがなければ、これらは実現できていなかったでしょう。

特にコンテンツにおいては、どの施策が有効でどれが無駄なのかが最初は全く分かりませんでした。外部からの支援がなければ、単独で進めるには情報収集にかかる労力や時間が膨大で、実際に試すこと自体が困難だったと思います。

サクセスパックがなければ、施策に対して「これは本当に効果があるのか?」と疑問を抱えながら、行き当たりばったりで進めてしまっていた可能性が高いです。途中で「これをやり続けるのが正しいのか?」という不安が生じて、施策を中途半端に止めてしまったり。試行錯誤だけして時間を浪費し、1年経っても同じ場所にとどまっているような状況だったかもしれません。

外部人材・外部コンサルに頼るメリット

─マーケティング組織としてはどのような変化がありましたか?

橋詰さん:サクセスパックを活用することで、マーケティングの組織としても大きく成長できました。

まず第一のステップとして、広告中心のマーケティングから脱却し、コンテンツマーケティングへと振り切れたことが1つ目の進化でした。

次に、施策の実行量を増やせたことも重要なポイントです。サクセスパックの支援に加えて、マケサポの方にも施策実行を手伝ってもらえたことで、施策の数と回転率が大幅に向上しました。単に「施策を考える」だけではなく、それを「素早く実行できる体制」に変わったことが、組織の強さにつながったと感じています。

ferret Oneが提唱する「三位一体の組織体制」も、まさに弊社のチームで体現される形になりました。サクセスパックの伴走支援、マーケティングサポーターの施策実行、そして社内のマーケターとしての自分たち。それぞれが役割を明確に持ちながら、連携して動くことできるようになったと感じます。施策実行のスピードも格段に向上し、私たちのマーケティング組織は、単なる「施策を考えるチーム」から「実行し、成果を生み出すチーム」に変わることができました。

─内製化してノウハウを貯めるという考え方もあると思います。その点についてはどうお考えですか?

橋詰さん:よく「外部に頼るとノウハウが社内に蓄積されない」と言われますが、個人的にはまったくそうは思っていません。むしろ、外部の力を活用することで、より多くの知見を効率よく吸収できると考えています。

実際にサクセスパックを活用してみて感じたのは、「手が離れているからこそ、より深く学べる」ということです。マーケティング担当者がすべての施策を自分の手で実行しようとすると、日々のオペレーションに追われてしまい、広い視野で思考を持つ余裕がなくなります。ferret Oneのサクセスパックやマーケティングサポーターを活用することで、手を動かす部分はプロに任せ、自分はより本質的な部分に集中することができるようになりました。

上述の競合企業の株価とSEOの関連性に気づけたのも、こうした余裕があったからこそです。もし自分が施策のオペレーションばかりに時間を取られていたら、「コンテンツは企業のブランドリスクに左右されにくい資産である」といったインサイトを得ることすらできなかったでしょう。

そもそも、外部のプロと一緒に仕事をすることでも、自然とノウハウは蓄積されていきます。サクセスパックでの「なぜこの施策が効果的だったのか?」「どんな改善が必要か?」といった議論を通じて、社内のマーケティングスキル自体も向上していきました。むしろ、独学で試行錯誤するよりも、最短距離で実践的な知識を身につけられると感じています。

内製化にこだわるよりも、外部の知見を取り入れながら自社の強みを伸ばしていく方が、マーケティングの成長スピードは早くなると感じています。大切なのは、「全部自社でやること」ではなく「最適なリソースを活用して成果を最大化すること」ですので。

 

どのような人にサクセスパックをお勧めしたいですか?

橋詰さん:正直「全員におすすめしたい」と思っていますが、特にマーケティングの立ち上げ段階にある企業や、「施策の効果が悪くなってきた」と感じている企業にとっては、非常に有益だと感じています。

マーケティングの実行が遅れていたり、次に何をするべきか分からなかったりする方には、サクセスパックが大きな力になります。マーケティングは長期戦なので、常に見直しながら進めていかなくてはならない。その中で、「今やるべき施策」「次に取り組むべきこと」を明確にしてくれるサポートがあることは、すごく心強いです。

また、これはベーシックさん独特だなと感じるのが「顔が見えるサポート」であることです。外部のコンサルタントやツールの支援を受けると、どうしても他人事として感じることがありますが、ferret Oneのサクセスパックは、まるで社内の仲間のように一緒に考え、進めてくれる。相談相手として非常に安心感がありますし、心強かったですね。

1人でマーケティングに悩んでいる担当者にとっては、特に価値があると思います。

1月に登壇させていただいたユーザー会で、Webサイトの育成を「子育て」に例えてお話ししました。例えばWebサイトが子どもだとすると、ferret OneのCS担当は、まさにその保育園の先生のような存在です。頼りにできるし、悩んだときには的確にサポートしてくれる。もし子育て(=Webサイトの育成)がはじめてなら、こんなに心強いことはないと思います。

サクセスパックがあれば、ただ施策を実行するだけでなく、しっかりと振り返りを行い、次のステップへ進むための力強いサポートを受けられます。それが成果に直結するので、間違いなく導入すべきだと思います。

 

本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました!

ferret One のサクセスパックについて

最後に、ferret Oneのサクセスパックについてご紹介します。

マーケティングサクセスパックとは、ferret が提供する毎月の伴走コンサルティングメニューです。

ferret One管理画面のレポートをもとに、どのような施策が流入・CVに貢献できているのか、更に伸長できる箇所の特定と、現状の流入のどこでCVを取りこぼしているか、ボトルネックの箇所の特定をした改善提案を行います。その他、そもそもの課題整理や他社事例のご提供など、貴社の課題に合わせた施策提案を行い、ご状況に合わせて時間内で内容を柔軟に調整いたします。

サクセスパック導入のご相談については、貴社担当CSにご相談くださいませ。

こんな課題をお持ちの方におすすめ

  • マーケを引っ張っていた人が離脱。残ったメンバーでやるしかなくなったものの、なにから始めて良いかわからない
  • 人手が限られリソース不足の中で、高いマーケティング成果を求められている
  • 数値報告だけ・提案が抽象的…今のコンサル会社のアウトプットに満足していない
  • 自分たちでやってみたものの、経験不足により成果につながらなかった

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