3年で1人あたり売上高2倍に。
事業成長を人の数に頼らない経営判断〜イベントレポート〜

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3年で1人あたり売上高2倍に。事業成長を人の数に頼らない経営判断〜イベントレポート〜

いつもお世話になっております。
ferret One カスタマーサクセス部コミュニティ運営の長谷川です!

本日は、2026年5月21日に経営層向けのクローズドイベントとして開催された「3年で1人あたり売上高2倍に。事業成長を人の数に頼らない経営判断」のイベントレポートをお届けします。 (ferret Oneユーザーコミュニティ「U_fO(ユーフォー)」について詳しく知りたい方は、コミュニティご紹介ページをご覧ください。)

弊社ベーシックは、直近3年間、「労働集約型からの脱却」を最優先事項に掲げて大改革を進めて参りました。
目指したのは、「人手を増やさず、成果を最大化する」高利益体質の組織です。
AIを活用した業務の自動化(AX)へ舵を切り、全社一丸となって仕組み化に挑み続けた結果、人を増やすことなく、3年間で「1人あたりの売上高」を2倍に、営業利益率は17%にまで向上させることができました。

本記事では、弊社代表の秋山より、高収益組織へと変貌を遂げることができた「AX」の取り組みを余すところなくお届けします。皆様の組織変革のヒントになれば幸いです。

目次[非表示]

  1. 1.3年で1人あたり売上高2倍に。事業成長を人の数に頼らない経営判断〜イベントレポート〜
    1. 1.1.登壇者プロフィール
  2. 2.1.「1人当たり売上高」を3年で2倍へ
  3. 3.2. 変革を進める上でのリーダーの「示して導く」役割
    1. 3.1.①経営(リーダー)からのAX方針の明示 |目指す企業像
    2. 3.2.②目標設定
    3. 3.3.③担当者の任命、プロジェクトの発足
    4. 3.4.④社内研修・レベル制度の整備
    5. 3.5.⑤効果検証、人事評価への反映
  4. 4.3. ベーシックの4つのAX取り組み事例
    1. 4.1.事例①:ナレッジの集約+問い合わせ対応の半自動化(サポート部門)
    2. 4.2.事例②:ターゲットリードの判定自動化
    3. 4.3.事例③:ビジネス側メンバーによる見積もりシミュレーションツールの開発
    4. 4.4.事例④:画像作成ジェネレーター(背景画像・フロー図)
  5. 5.質疑応答
    1. 5.1.1人当たり売上高が最重要KGIとして設定されていたというお話がありましたが、このKGIは社内のどのレイヤーまで評価対象(査定)に組み込んでいたのでしょうか。また、事業部の管理とは関係なく全社一律で設定されていたのですか?
    2. 5.2.今年3月に上場されたというお話がありました。上場は1つの大きな目標だったかと思いますが、その目標やメッセージは、具体的にどの程度明確に従業員の方へ共有され、発信されていたのでしょうか?
    3. 5.3.1人当たりの売上高を3年で2倍に上げたという点について、売上を大きく伸ばした最大のドライバーは何だったのでしょうか。「新規顧客の獲得数」が増えたのか、あるいは「既存顧客のクロスセル」が増えたのか、どちらが大きかったのか気になります。
    4. 5.4.AIを使った効率化によって、具体的には「商談の絶対数」が増えたのでしょうか?それとも提案の質が高まったことで「コンバージョン(成約率)」が上がったのでしょうか?あるいは、1回あたりの提案期間が短くなったのでしょうか?
    5. 5.5.1人当たりの生産性を上げていくとなると、どうしても従業員の皆さんが疲弊しがちではないかと思います。その中で新しい取り組みがどんどん自発的に生まれてくるのは、御社のカルチャーに強みがあるからだと感じました。このカルチャーはどのように作ってこられたのでしょうか?
    6. 5.6.一部課題の顕在化があったとのことですが、その根本要因は何だったのでしょうか?また、それを是正するために経営陣を見直した際、どのように状況の全貌を整理されたのか。加えて、採用競争が激しいデジタルマーケティングやSaaS業界の中で、どのように優秀な人材を獲得し、カルチャーにマッチさせていったのか教えてください。
  6. 6.ベーシックのAXの支援について紹介
  7. 7.さいごに
    1. 7.1.ferret One ユーザーコミュニティのご案内

登壇者プロフィール

株式会社ベーシック 代表取締役

秋山 勝 氏

商社・IT企業を経て、2004年に株式会社ベーシックを創業。「問題解決の集団」として20年超にわたり50を超える事業を創造し、業種・業態を横断した事業売却を12回経験。2026年3月、東証グロース市場に上場を果たす。「事業の成長を人の数で解決しない」をパーパスに据え、AIを活用した業務の自動化・仕組み化により、人手に頼らず成果を出す組織づくりを支援。人口減少時代における日本企業の成長課題に正面から挑むAIワークフローカンパニーを率いる。

1.「1人当たり売上高」を3年で2倍へ

まず、私たちが取り組んできた定量成果についてお話しします。こちらにあるのが、営業利益の推移です。

私たちはSaaS事業を展開しており、初期フェーズでは将来の成長を見据えて投資を先行させ、そこから黒字転換していくという形で挑戦を続けてきました。

上部のグラフが示す通り、現在は利益が着実に伸長しており、営業利益率も17%という高い水準にまで向上しています。3年間で「価値を出しながら成長する会社」から、「成長と利益を両立させる会社」への変革を図ることができ、現在は四半期連続の増収増益を達成しています。

その中で、私たちが最も重視した指標が、この「1人当たり売上高」です。これを最重要KGIに掲げて挑戦を続けてきた結果、3年間で約2倍という高い改善幅を維持することができました。

この指標を意識する上での、現場とのコミュニケーションの一例を紹介します。 現場から「人員が不足している」と相談された際、人員を増やすのは簡単ですが、私たちはまず「人の数に頼らずに工夫できる代替案はないか」を一緒に考え、試行錯誤を重ねてきました。

これは単なる採用抑制ではなく、「事業の成長を人の数で解決しない」という目標に向き合うためのプロセスです。メンバーが主体的に創意工夫を凝らし、努力を積み重ねてくれたことこそが、生産性を向上させた最大の要因だと認識しています。

2. 変革を進める上でのリーダーの「示して導く」役割

その上で、変革を進めるにおけるリーダーの役割は、「示して導く」ということに尽きると考えています。もう少し噛み砕いて、私たちが実践した5つのステップに沿ってお話しします。

①経営(リーダー)からのAX方針の明示 |目指す企業像

1つ目は、経営やリーダーからの「AX(AIトランスフォーメーション)方針の明示」です。「会社としてどうありたいのか」「なぜそうあるべきなのか」という共通認識をしっかりと形成しながら、目指す姿を伝えました。

具体的には、「事業の成長を人の数で解決しない」というパーパスとともに、組織のあるべき姿として「正しくて強い会社になろう」と伝えています。ここでのポイントは、これらのメッセージを、質問された際にすぐ想起できるような、「日常的に活用できるシンプルな言葉(ワーディング)」に落とし込んだことです。

私はこれを、まるで枕詞のように何度も繰り返して伝えました。「私たちは正しくて強い会社を目指している。その観点に立ったとき、現在の課題は何だと思う?」と。新しい言葉を次々と打ち出すのではなく、メンバーから見れば「いつも秋山が言っている」と深く印象に残るほど言い続けて初めて、組織に浸透していくのだと認識しています。

②目標設定

2つ目は「目標の設定」です。何が目指すべき状態なのか、期待する定量的・定性的なゴールをはっきりと明示することです。どうしても「AX」や「AIを使う」というテーマになると、「状況に応じて対応してほしい」といった曖昧な指示になりがちです。その結果、メンバーが取り組んだ成果に対して上司との認識のズレが生じるような、すれ違いのケースが散見されます。だからこそ、経営が「判断の基準」を明確にすることが重要です。
これらを裏付ける数字が、先ほどお伝えしたKGIである「1人当たり売上高」です。

このスライドは、2024年のスタート時に社員総会で発表した資料になります。当時は「挑戦的な目標だが、AIを活用して生産性を高め、年末に1,500万円を目指そう」と呼びかけました。それが、2026年の総会のときには「1,500万円を通過点とし、2,000万円が見えてきた」という状況にまで至ることができました。

「事業の成長を人の数で解決しない、正しくて強い会社を証明する一番重要な指標は、この1人当たり売上高である。そして私たちが目指しているのは、まずは2,000万円なのだ。とにかくこれに注力してほしい」と、シンプルな目標に絞って伝えたことが非常に重要だったと感じています。

また、あわせて「理想の人材の定義」も行いました。私たちは、職種に縛られる課題を解決する「ハイブリッド人材」になっていこうと伝えています。

これまで「ビジネス側」と「エンジニア側」で分業してものを作っていた垣根が、AIの登場によって変化してきています。そこで一番重要になるのが、次の3つのステップです。

ステップ1: お客様が抱えている課題や問題を正しく理解する
ステップ2: それを課題に変えて、解決策を講じる
ステップ3: もの(プロダクト)を通じて解決する

これができるようになれば、ビジネス側もエンジニア側も垣根なく、プロダクトを通じて課題を解決できるようになります。これこそが、ビジネスもエンジニアリングも理解できる「ハイブリッド人材」です。

この育成ステップとしては、次のような5段階の指標を定義しました。

  1. ChatGPTを使える
  2. 自分の業務を効率化できる
  3. ワークフローを使って業務フローを変えられる
  4. AIで動くものを作る
  5. 組織の業務を変革していく

全員が5番目の領域に達する必要はありませんが、現在では多くの従業員が3〜4のレベルにまで到達しています。

③担当者の任命、プロジェクトの発足

3番目が「担当者の任命とプロジェクトの発足」です。何かを導入していく過程において、現場に「各自で進めてほしい」と委ねるのではなく、推進する責任者をしっかりと任命し、経営陣がともに伴走していく環境を構築することが大切です。

私たちは「AIワークフロー」というものに着目し、全社導入を推進するための組織づくりを行いました。弊社には、この分野の推進に長けたメンバーがおり、彼がリーダーに就任したことで、社内の浸透プロジェクトを力強く牽引してくれました。

大変喜ばしいことに、このプロジェクトをきっかけに、ビジネス側からもAIを非常に高いレベルで使いこなせる人材が次々と生まれてきました。新たな可能性や能力開発が社内で進んだことは、経営にとっても非常に有意義な契機であったと認識しています。

※リーダーとして推進した『AIワークフロー浸透プロジェクト』の具体的な取り組み内容については、こちらのnoteに詳しく記載されています。ぜひあわせてご確認ください。

社員全員がAIワークフローを構築できる世界を目指して|ベーシック公式note

④社内研修・レベル制度の整備

4番目は「社内研修とレベル制度の整備」です。組織全体として「着実にやりきる」という、周囲の環境構築を徹底していきました。「何ができたらレベル1で、何ができたらレベル2なのか」、そして「それをいつまでに達成すべきなのか」という基準を、はっきりと示してあげることです。

下の画像は、社内のメンバーが実際に作成したワークフロー(業務フローを自動化する仕組み)のリストです。

「いつまでに自身の業務をこのように自動化していこう」という目標を全員で取り組んだ結果、目標達成率は100%を達成し、合計で40もの具体的な自動化事例が生まれました。その結果として、月間で「190時間の業務時間削減」へと繋がっています。

⑤効果検証、人事評価への反映

最後が「効果検証と人事評価への反映」です。

成果や効果の振り返りと改善を行い、高いパフォーマンスを発揮した人材には表彰も実施しました。この5つのプロセスを順を追って実施したことで、組織のAI活用度が大きく変化していきました。メンバー1人ひとりに対して、「何をしたら目指す成果に繋がるのか」「取り組むとどのように評価されるのか」をしっかり示してあげることが重要だと思っています。

3. ベーシックの4つのAX取り組み事例

次が、AIによる自動化ワークフローの具体的な事例です。先ほどから「ワークフロー」と言っていますが、これは様々なツールを連携させながら業務を自動的に流して回す仕組みのことです。私たちはこれらを仕組み化するツール(workrun)を自社でリリースしており、現在ベーシックの社内では、約140個の自動化ワークフローが実際に稼働しています。

事例①:ナレッジの集約+問い合わせ対応の半自動化(サポート部門)

1つ目の事例は、サポート部門における「問い合わせ対応の半自動化」です。

従来は、プロダクトへの深い理解がないと正確かつ迅速な回答が難しく、対応が属人化しやすいという課題がありました。そこで、AIが返信文面の初稿(ベース)を自動で作成してくれるワークフローを構築しました。

具体的には、フォームから問い合わせが入ると、過去の履歴や背景情報を自動で集約し、AIが返信文の初稿を作ってSlackに通知してくれる仕組みです。

このワークフローを導入した結果、問い合わせ対応の時間を「67.1%」も削減することができました。現在では、月500件ものお問い合わせを、2名の体制で対応できるようになり、非常に大きな生産性向上に繋がっています。

事例②:ターゲットリードの判定自動化

マーケティングの領域における「ターゲットリードの自動判定」の事例です。例えば、Webサイトから資料請求があった際、その情報から自動でターゲット企業かどうかを判定し、Slackに通知してスプレッドシートに転記する、といった一連の作業を自動化しています。手作業をなくし、日々の細かな付帯業務の積み重ねを解消しています。 

事例③:ビジネス側メンバーによる見積もりシミュレーションツールの開発

これは先ほどの「人材の5段階」の中で言うと、レベル4〜5に達したビジネス側のメンバーが自ら開発した事例です。お客様への提案時に、その場で見積もりのシミュレーションができる画面(ツール)を、CRMの専門知識やエンジニアの力に頼ることなく、ビジネス側のメンバー自身が作り上げ、運用をしています。 

事例④:画像作成ジェネレーター(背景画像・フロー図)


オンライン会議の際、バーチャル背景を活用する機会が多いかと思います。依頼する側にとっては「1枚の画像」ですが、全社から一斉に依頼が集まると、デザイナーにとって相応の業務負荷となってしまいます。

そこに問題意識を持ったデザイナー自身が、この「背景画像ジェネレーター」を構築しました。メンバーが活用したいデザインを選んで名前を入力するだけで、綺麗に名前入りの背景ができあがる仕組みです。細かな部分ではありますが、非常に工夫されていますし、社内のノンコア(付帯)業務を削減した好事例だと認識しています。

質疑応答

Q.

1人当たり売上高が最重要KGIとして設定されていたというお話がありましたが、このKGIは社内のどのレイヤーまで評価対象(査定)に組み込んでいたのでしょうか。また、事業部の管理とは関係なく全社一律で設定されていたのですか?

A.

秋山:後者のご質問から先にお答えすると、事業部の垣根なく、全社一律で設定しています。その上で評価への組み込みに関して言いますと、現状は「部長職以上」の職位の評価対象として設定しています。ですので、このKGIを意識した現場との必要なコミュニケーションについては、各マネージャー陣が間に入ってしっかりと丁寧に紐解いて共有してくれている、という形ですね。

Q.

今年3月に上場されたというお話がありました。上場は1つの大きな目標だったかと思いますが、その目標やメッセージは、具体的にどの程度明確に従業員の方へ共有され、発信されていたのでしょうか?

A.

秋山:社内に対して「上場を目指す」という方針は共有していましたが、「上場のためにこれを行う」といった発信はあえて行いませんでした。具体的なスケジュールを見通せるようになった段階で、業績が順調に推移している事実を伝え、「みんなで一丸となって頑張ろう」とメッセージを送った形です。

上場は会社として重要なマイルストーンですが、「上場すること自体が目的」になってしまわないよう意識していました。あくまで本質的な事業成長を見据え、現場に過度なプレッシャーを与えない絶妙なバランス感でのコミュニケーションを大切にしていました。

Q.

1人当たりの売上高を3年で2倍に上げたという点について、売上を大きく伸ばした最大のドライバーは何だったのでしょうか。「新規顧客の獲得数」が増えたのか、あるいは「既存顧客のクロスセル」が増えたのか、どちらが大きかったのか気になります。

A.

秋山:結論から申し上げますと、新規獲得とクロスセルの「両方」が成長のドライバーですが、その基盤を支えたのがまさに「AX」です。

カスタマーサクセス(CS)領域では、資料作成や情報集約など、従来時間を要していた付帯業務をツールで仕組み化しました。これにより「提案の質を高める時間」を創出でき、既存のお客様へのさらなる価値提供とクロスセルに繋がっています。

もう一方は、当社の強みであるマーケティング領域の強化です。限られたリソースの中で成果を最大化するため、AIや自動化ワークフローの活用を本格化させ、新規のお客様の獲得数を大きく伸ばしました。このようにAXを全社的に加速させた結果、強固な成長組織を構築することができたと考えています。

Q.

AIを使った効率化によって、具体的には「商談の絶対数」が増えたのでしょうか?それとも提案の質が高まったことで「コンバージョン(成約率)」が上がったのでしょうか?あるいは、1回あたりの提案期間が短くなったのでしょうか?

A.

秋山:それに関していえば、「新規においては商談の数が大幅に増加したこと」、そして「既存のお客様に対しては提案の質(成約率)が向上したこと」だと認識しています。それぞれの領域で、効率化の恩恵が異なる形で成果として表れています。

Q.

1人当たりの生産性を上げていくとなると、どうしても従業員の皆さんが疲弊しがちではないかと思います。その中で新しい取り組みがどんどん自発的に生まれてくるのは、御社のカルチャーに強みがあるからだと感じました。このカルチャーはどのように作ってこられたのでしょうか?

A.

秋山:AIを全社導入するにあたり、まず「効率性を徹底的に追求しよう」というメッセージを伝えました。真面目なメンバーほど従来のやり方に固執してしまいがちですが、「テクノロジーを活用して業務負担を減らすことこそが、素晴らしい創意工夫である」と組織の認識を転換していきました。

同時に、マネジメント側としては、現場の稼働状況を適切に見極めることを意識していました。新しい取り組みを進める中で、現場に過度な負荷がかかっていないかを常に注視し、必要なときには迅速にフォローへ動くなど、環境作りに緩急をつけながら伴走してきました。

Q.

一部課題の顕在化があったとのことですが、その根本要因は何だったのでしょうか?また、それを是正するために経営陣を見直した際、どのように状況の全貌を整理されたのか。加えて、採用競争が激しいデジタルマーケティングやSaaS業界の中で、どのように優秀な人材を獲得し、カルチャーにマッチさせていったのか教えてください。

A.

秋山:要因としては、会社が急速に成長する中で、経営戦略と現場の実態との間に一時的なギャップが生じていたことが挙げられます。当社の成長フェーズにおける現場のスピード感や解像度に対して、経営側の捉え方にわずかなズレが生まれていました。

これが業績にも影響を及ぼし始めたため、私自身の反省も含め、経営陣が自ら現場に深くコミットする方針へと舵を切りました。戦略を現場の実態に即したものへと見直し、組織のベクトルを再度一致させたことが、その後の迅速な状況改善に繋がったと考えています。

2つ目の「採用とカルチャー」については、当社の価値観に深く共感する「カルチャーマッチ」の採用に徹底してこだわり、妥協をなくしました。一時期は選考基準にわずかなブレが生じることもありましたが、改めて全社で基準を見直し、カルチャーの見極めを徹底してからは、より強固な組織構築が可能となりました。

組織の強さは「ベクトルの合致」にあります。全員が同じ方向を向くカルチャーがあれば、互いに支え合い、引き上げ合いながら全員でスピードを上げて進むことができます。完璧な人材の集まりではなくとも、一人ひとりの個性を活かし、連帯感を持って挑戦できる組織を作れたことこそが、現在の成果を生む原動力だと確信しています。

ベーシックのAXの支援について紹介

本日は私たちの取り組みをご案内させていただきましたが、こうした「AX化に向けたご支援サービス」を提供しております。

皆様の組織が現在どのような状況にあるのかを弊社でしっかりと把握させていただいたうえで、最適なご提案の機会をいただければと思っています。実際にプロジェクトを進める場合においては、専門のコンサルタントが伴走し、皆様の業務変革を加速させます。その支援メンバーの中には、先ほどご紹介した社内推進リーダーの秋葉も所属しています。一度お話を聞いていただくだけでも、十分に持ち帰っていただける価値がある内容だと自負しておりますので、もしご興味のある方は、担当CSにお問い合わせいただければと思います。

さいごに

今回は、弊社としても初めての試みとなる、経営者・役職者の方々を対象としたクローズドなイベントを開催いたしました。

本編では、弊社代表の秋山より、労働集約型からの脱却に向けたリアルな経営判断や組織変革のプロセスについてお伝えいたしました。その後の質疑応答では、参加された役職者の皆様から、予算設定や評価制度、カルチャー形成における具体的なアプローチについて次々と質問が寄せられ、経営の舵取りを担う皆様の関心の高さがうかがえる、非常に熱量のある時間となりました。

講演後に行われた交流会でも、各社の抱える組織課題やAI活用の展望について活発な情報交換が行われ、終始和やかながらも有意義な時間をお過ごしいただけたのではないかと感じております。

イベントにご参加いただき、誠にありがとうございました。

ferret One ユーザーコミュニティのご案内

ferret Oneでは、今回のようなユーザー様による事例発表会を不定期で開催しております。現在、コミュニティ会員数は300名以上おり、マーケティングの知見を深め合う限定コンテンツやイベントを多数実施しております。

<コミュニティにご参加いただくメリット>

・ferret Oneユーザー間交流:オンライン上での情報交換や、対面での交流会への先行ご招待
・プロダクトへの参画:機能改善要望ができる「目安箱」の投稿や、新機能の先行モニターへのご案内

ぜひお気軽にコミュニティへご参加いただけますと幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております!

長谷川 典子|ferret One CS
長谷川 典子|ferret One CS
2021年より株式会社ベーシックへ入社。カスタマーサクセスでWebサイトの戦略設計やマーケティングの戦略設計のオンボーディングを担当し、2025年5月からカスタマーサクセス部へ。コンテンツ設計や顧客のコミュニケーション設計を行い、現在はU_fOコミュニティマネージャーを担当。 経歴:大手総合化学メーカーで営業アシスタント/クラウドソーシングサービスの営業を担当。