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ライターをAIに置き換えることで起こりうる弊害とは?【BtoBサービスサイトのためのライティングTips】vol.9

ferret Oneクリエイターズでライターを務めている鈴木です。


この連載『BtoBサービスサイトのためのライティングTips』では、BtoB事業を営む企業の皆様が、効果的なWebマーケティングを内製化できるようになるための文章作成法を、セクションごとに簡略的にお伝えしていきます。

  1. キャッチコピーとサブコピーの作成に必要なこと

  2. 効果的な見出しの書き方

  3. 見出しの基本・本文の基本

  4. 効果的なCTAの書き方

  5. サービス名を「認知させる」「誤読させない」ための対策

  6. 自社の強みを「高品質」「柔軟な対応」で終わらせない重要性

  7. 「こんなお悩みはありませんか?」で自分事に感じてもらう方法

  8. 「お客様」に固執しない、ターゲットの呼称バリエーション


文章作成における更に詳しい理念については、全5回の連載『BtoBサービスサイトのためのライティングメソッド』をご覧ください。

  1. せっかく書いた文章が人に伝わらない理由

  2. キャッチコピーにおける大きな誤解

  3. ペルソナ設定だけでは不充分なBtoBサービスサイトの落とし穴

  4. ターゲットを離脱させないファーストビューの書き方

  5. 文章によってサイトを回遊させCVを生み出す方法

コンテンツライティングはAIに任せられる?

ChatGPTやGoogle Geminiなどの生成AIの台頭によって、これまで人の手に頼っていた様々な業務を人工知能に託し、自動化・効率化できる社会になってきました。
これらによって「コンテンツライティングなどの文章作成も生成AIに一任できるのでは?」と、多くの人が感じていることでしょう。

今回はこの疑問について、私がこれまで広告事業やコンテンツライティングに携わってきた経験をもとにお答えしたいと思います。

まずは、文章作成について語る前に、どんな業務においても、大前提として「AIは完璧ではない」ということを再認識しておく必要があります。
どんなに綿密にプロンプトを構築できたり、生成AI自身に繰り返しセルフチェックをさせたりしても、作業の抜け漏れやミスは起こりえます。
作業を生成AIに任せられたとしても、「成果物に間違いがないか」「事業として必要なクオリティに達しているかどうか」のチェックは、引き続き人間が行う必要があることは間違いありません。

各分野におけるプロフェッショナルは、単に“作業”をこなすだけでなく、その成果物の品質を判断する“監督”の役割も担っています。
仮にプロフェッショナルへの依頼をやめて“作業”をAIに任せるとするなら、これまでプロフェッショナルが担っていた“監督”を遂行できる人材が必要である、というのが、私の生成AIに対する見解です。

コンテンツライティングについても同じことが言えます。
仮にライターを生成AIに置き換え、文章作成という“作業”は任せられても、「文章に間違いがないか」「事業が発信するコンテンツとして、本当に公開して問題がないのかどうか」を社内で“監督”できるかが重要であると、私は考えています。

企業の文章作成にAIを使用すると起こりうる弊害

特に注意しておきたいのは、企業が文章作成を生成AIに任せる際に、企業として発信してはいけない内容がもっともらしい文章に紛れ込む危険性です。

社内での情報共有ならまだしも、社外に公表する情報に、生成AIによる誤りや不適切な表現が記載されていたとしたらどうでしょう。
それらはAIのミスでは済まされず、“自社の公式な見解”として受け取られます。

誤字・脱字はもちろん、売上や導入実績などの数値の誤記による誇大広告や、コンプライアンス違反……従来のように然るべき“監督”を社内で徹底していれば防げたはずが、「AIに任せたから大丈夫」という慢心によって、これまで起こらなかった大きな問題が起こることは対岸の火事ではありません。

厄介なのは、こうしたトラブルが、誤字・脱字もなく敬語も整った“一見すると問題の無い文章の中に入り込むこと”です。
「文章として自然か」と「企業として公開して良い情報か」はまったく別の目線でチェックする必要があります。
ある意味では、AIによる出力は、これまでライターが作成した文章よりも、さらに注意深くチェックする必要があるとも言えるのです。

もちろん、人間のライターにもミスは起こりえます。
重要なのは、「完璧ではない」という観点ではライターも生成AIも同じであり、企業の発信として問題の無い内容かを判断する“監督”の役割が必要である点に変わりはない、ということです。

文章作成における費用や時間を削減できても、その代わりに企業の信用を危険にさらしてしまっては本末転倒です。
生成AIに“作業”を任せることと、専門職による“監督”を無くすことを、同じ文脈で安易に判断してはいけないと、私は考えています。

“文章を作成する”だけじゃない、ライターに依頼する利点

では、生成AIが文章を作成できる時代に、プロのライターへ依頼する価値はどこにあるのでしょうか。
私は、“「企業が伝えたいこと」と「ターゲットが受け取る意味」のズレ”を見抜き、適切な記述へと修正できることにあると考えます。


例えば、単に「対応可能」と記載し、細かな条件の記述を省略すると、「どんな場合でも対応してもらえる」と解釈できてしまいます。
また、社内資料に記載されていた実績が、実は集計対象や期間を誤魔化した実態以上の成果であった場合には、誇大広告として企業の信頼を損なう危険があります。

プロのライターは、クライアントから提供された情報をそのまま文章にするのではなく、こうした不明点や誤解の余地を見つけ、必要に応じて確認を行います。
「何を書くか」だけでなく「何を載せるべきで、何を載せてはいけないか」までを判断することもライターの仕事なのです。


さらに、この連載『BtoBサービスサイトのためのライティングTips』でお伝えしているような、文法的に正しいだけにとどまらない、読み手にとって読解しやすく、BtoBサービスサイトの目的を達成するためのより良い文章を目指せることも、ライターに依頼する大きな利点です。
事業の仕組みを深く理解した上で、その情報をまだ知らない読み手の立場から捉え直す専門性が必要になるからです。
これは、正しい日本語を知っているだけの生成AIには負けない、ライターならではのスキルであると、私は自信を持ってお伝えできます。

もちろん、事実確認や情報公開の最終判断には、クライアント企業様によるチェックも欠かせません。
しかし、専門職が確認すべき点を洗い出した原稿と、社内で問題点を一から探さなければならない生成AIによる原稿とでは、チェックの負担は大きく変わってきます。

生成AIによって“作業”を効率化できても、成果物を“監督”する専門性まで不要になるわけではありません。
プロのライターへの依頼は、文章を書いてもらうためだけでなく、自社の情報を公開に適した形へ整え、読み手に誤解なく届けるための依頼である、とお考えいただけますとありがたく存じます。

効果的なWebマーケティングを内製化するために

今回のTipsが、効果的なWebマーケティングの内製化への一助となれましたら幸いです。

しかしそのためには、「自社サービスに対する深掘り」もまた必要となります。
もしWebマーケティングの内製化やサービスサイトの改善に行き詰まりを感じたら、ぜひferret Oneクリエイターズにご相談ください。

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私たちはferret Oneでのサイト立ち上げ・サイト運用を支援するカスタマーサクセスに所属する制作グループです。 ferret Oneに特化したクリエイティブや、BtoBマーケティングをベースとしたサイト制作を、年間100件以上ご相談いただき、ご提案〜納品まで対応しています。